どれだけ時間をかけて、どれだけの事をしているかは個人差があると思いますが、スキンケアを全くしていない女性はいませんよね。
そして、どんなにスキンケアをしても、お肌が乾燥してしまって、肌トラブルを抱えてしまう女性も少なくないですよね。
なぜ、お肌は乾燥するのでしょうか?その原因は?対策法は?
お肌の乾燥により引き起こされる肌トラブルとその仕組みについて。
また、お肌の乾燥を防ぐために必要な成分と、その成分がもたらすお肌への効果について、わかりやすくお話しさせていただきたいと思います。
なんで、お肌は乾燥するの?│肌トラブルの元凶、乾燥肌の原因とは?
お肌が乾燥すると、カサつき、ツッパル感じ、そしてヒリつく感じ、ひどいときには痒みや痛みまで感じることも。
「しっかりスキンケアしているはずなのに、なんで?」という女性も意外と多いのではないでしょうか。
お肌の乾燥、その原因はお肌の表面の角質層にあるはずの水分量が減少し、お肌のバリア機能が低下することにより起こります。
乾燥からお肌を守る「お肌のバリア機能」って、なんですか?
お肌は、お肌の外側にある厚さが約0.2mmの「表皮」と、内側にある厚さが約1.8mmの「真皮」から構成されています。
▽ お肌の構造
そして「表皮」の一番外側に、お肌のバリア機能の役割を担う、わずか0.02㎜の厚さの角質層という部分が有ります。
その角質層の中の角質細胞と、角質細胞のすき間を埋める細胞間脂質(セラミド)とがすき間なくギッシリと並ぶことで、お肌の表面に防壁のような効果を生みだし、紫外線や乾燥などの外部刺激からお肌を守り、また肌内部から水分が逃げ出すのを防ぐという、2つの効果でお肌を守ってくれているんです!
つまり、健康な状態の角質層の防壁効果によりお肌のうるおいをキープ!して、紫外線などの外部刺激からお肌を守る!
コレがお肌のバリア機能なんです!
このお肌のバリア機能が低下し、水分が逃げやすい状態になってしまうと、お肌のうるおいが満たされず、肌乾燥を引き起こしてしまうんです。
では、お肌のバリア機能の低下を防ぐためには、どうしたら良いのでしょうか?
何が原因で「お肌のバリア機能」は低下するの?│天然保湿因子がキーワード
表皮の角質層に含まれる「角質細胞」には、「天然保湿因子」という、細胞の中で水分を蓄えて、お肌のうるおいを保ってくれる成分があります。
「天然保湿因子」は、お肌が作り出す天然の保湿成分なんですが、保湿というワードが物語るように、この「天然保湿因子」が有るから、お肌はうるおいを保てるんです。
この「天然保湿因子」が減少してしまうと、当然のようにお肌はうるおい不足となり、うるおいを失った角質層にすき間が出来てしまうんです。
そして、角質層に出来てしまったすき間からは、乾燥した空気や紫外線、そして細菌などが入り込みお肌にダメージをあたえます。
これが、お肌のバリア機能の低下による乾燥肌トラブルの仕組みなんです!
つまり、「天然保湿因子」の減少が乾燥肌トラブルの原因ということなんですね。
▶天然保湿因子がたっぷりなお肌は、バリア機能が強い
逆に!「天然保湿因子」が多いお肌は、ハリとツヤに満ちたピチピチとしたお肌になるんです!
実は、赤ちゃんのお肌があんなにうるおいに満ちているのは、「天然保湿因子」が多いからなんですよ!
▶赤ちゃんのお肌がピチピチなのは、天然保湿因子が多いから
では、どうしたら天然保湿因子を増やすことが出来るのでしょう?
天然保湿因子を増やすには表皮が正常なターンオーバーを繰り返し行う必要があります。
そして、表皮の正常なターンオーバーを導くためには、線維芽細胞(センイガサイボウ)という真皮の中でコラーゲンやヒアルロン酸を作り出す源となる細胞の存在がキーポイントになるのですが、まず次回は天然保湿因子が肌保湿の強い味方であることについて、わかりやすくご説明させてください。
【追記】花粉症皮膚炎も「お肌のバリア機能」の低下が原因
花粉症の症状の一つである花粉症皮膚炎も、お肌のバリア機能の低下によるものなんです。
花粉症皮膚炎は、お肌のバリア機能が低下し、角質層がめくれたところの隙間から花粉がお肌内部に侵入し、その花粉の刺激によりアレルギー反応を引き起こした状態といわれています。
花粉症は日本人の3人に1人が発症しているともいわれている国民病ですから、花粉症皮膚炎でお悩みの女性もたくさんいらっしゃるかと思われます。
花粉症皮膚炎でお悩みの方は、花粉の季節以外でも普段から保湿を意識したスキンケアで、お肌のバリア機能を高めることが大切ということのようですね。